あなたは守られる対象です!?

「お坊ちゃん今日はお出かけですか?」




いつものように長いテーブルを詩さんと囲んでいるといつもは会話がない食事なのだが、今日は違うみたいだ。




「あぁ」




まるで昨日の人と同一人物か?と疑いたくなるほどの塩対応にお箸で掴んでいたミニトマトをあやおく落とす所だった。




そういえばいつも食堂に朝来る時は部屋着なのに今日は私服だな……




「それでは八神様、護衛のほどよろしくお願い致します」




あっそうだった。




神白さんに言われてハッとした。




あくまで私は護衛の身。いらない感情は持たない方が身のためだ。




「承知しました」




気まずいとか言ってられない。




詩さんのおかげで吹っ切れた事だってあるんだから。少しでもお礼ができるように行動で示さないとっ




よしっと私は気合いを入れご飯を平らげる。