あなたは守られる対象です!?

「ほら、そこベッド」




流れで着いてきてしまったが本当に良かっただろうか?




詩さんの部屋にはいくつかドアがあり、その中の一つが寝室だった。




前私が詩さんの部屋に入った時いなかったのはここで寝ていたからだろう。




「いやっ私はあくまで護衛なのでっ」




そんな私の私情で詩さんのベッドで寝るなどできないっ




私がここに来ても否定するからか詩さんははぁとため息をつきながらベッドに座った。




「じゃあ寝てる時も俺を護衛しろ、それにもうお前の事情知っちまったしな」




寝てる時も護衛って流石に無理が……




それに、事情だって半分言わせたものじゃないっ




と反発したかったが、最終的に話したのは私。今となっては何も言えない。




「わ、わかりました……」




ここから逃げ出そうとしてもきっと捕まる。




詩さんはただならぬオーラがあるから。おじいちゃんに近いものを感じるといった方があっているかも。




私が渋々了承したのを見て満足そうな顔をしている。




神白さんに見つかったら解雇にされたりしないだろうか……という不安はあったがもうどうにでもなれと思いベッドの中へと飛び込んだ。