どのくらい経ったなんてわからない。
ただ、私はもう一滴も出ないほどに泣いた。
その間ずっと詩さんは私のそばに静かにいてくれた。
「落ち着いたか?」
ちょうど涙も止まり少し落ち着いてきた時、まるでタイミングを図ったように話しかけくれる。
「はい、ありがとうございました……」
なんだか少しスッキリしたような心が軽くなったような気がする。
松風さんの事を忘れるわけじゃない。ただ、心のタンスにしまうだけ。
私が詩さんの目を見てお礼を言うと少しだが、ほんの少しだけ口角が上がったような気がした。
その姿に不覚にもドキッとしてしまったのは秘密。
詩さんの新たな一面を見れて、その上私の話まで聞いてもらうとはなんという事だろう。
案外、詩さんは優しいのかもしれない。
「よし、じゃあ行くか」
落ち着く私を待っていたのかベンチから立ち上がり歩き出した。
「えっ?ちょっとどこ行くんですか?」
慌ててそう聞く私にクルッと振り返った詩さん。
「どうせ寝れてねーんだろ、だから俺の部屋に行くんだよ、一緒にいてやるから」
どうして、私が寝れてないって……
ニヤリと笑いながら歩き出す彼に私は着いていくしかない。
今まではあんなに怖かったのに今日は人が変わったように甘いというか……
ただ、私はもう一滴も出ないほどに泣いた。
その間ずっと詩さんは私のそばに静かにいてくれた。
「落ち着いたか?」
ちょうど涙も止まり少し落ち着いてきた時、まるでタイミングを図ったように話しかけくれる。
「はい、ありがとうございました……」
なんだか少しスッキリしたような心が軽くなったような気がする。
松風さんの事を忘れるわけじゃない。ただ、心のタンスにしまうだけ。
私が詩さんの目を見てお礼を言うと少しだが、ほんの少しだけ口角が上がったような気がした。
その姿に不覚にもドキッとしてしまったのは秘密。
詩さんの新たな一面を見れて、その上私の話まで聞いてもらうとはなんという事だろう。
案外、詩さんは優しいのかもしれない。
「よし、じゃあ行くか」
落ち着く私を待っていたのかベンチから立ち上がり歩き出した。
「えっ?ちょっとどこ行くんですか?」
慌ててそう聞く私にクルッと振り返った詩さん。
「どうせ寝れてねーんだろ、だから俺の部屋に行くんだよ、一緒にいてやるから」
どうして、私が寝れてないって……
ニヤリと笑いながら歩き出す彼に私は着いていくしかない。
今まではあんなに怖かったのに今日は人が変わったように甘いというか……



