あなたは守られる対象です!?

松風さんの事があった三日後だろうか。私は夜空が綺麗に見える中庭のベンチに来ていた。




もしかしたらあの星空の中に松風さんや他の仲間がいるんじゃないかと思って。




「そんなわけないのにね……」




外は暑くなり夜でも過ごしやすい。




ベンチに一人座っていても全く寒くはなかった。ただ、寂しかった。



 
「そんな所で何してんだよ」




えっ……?



突然だった。右から左へと風が吹きそれに乗って声が聞こえてきた気がした。




「詩、さん……」




もしかして空耳かも?と思い周りを見渡すと詩さんが暗闇から姿を現した。