あなたは守られる対象です!?

いつの間にかおじいちゃんからの電話は切れておりツーツーッという電子音が響いていた。




松風さん……




私は壁を使いなんとか立ち上がり窓から夜空を見上げる。




私にメールを送ってきた時はもう死ぬかもしれないと言っていた。




……やっぱり嫌だな……この仕事は




私は胸が締め付けられるような感覚に陥り息苦しくなる。




それを紛らわすかのように服をギュッと掴んだ。




今も思い出すだけで涙が溢れてくる。




私はスーッと流れる涙をただひたすらに拭った。




その姿を綺麗に輝く月に見下ろされながら–––