倉庫と聞くと普通四角い小さな小屋を想像するのだが、お金持ちの家はやっぱり違った。




まるで一軒家くらいの大きさの建物がドンドンドンッと四軒並んでいたのだ。




まさか、この中は全部荷物だったりする?




「ではここからあそこまでよろしくお願い致します」




そう言って神白さんが指差したのは案の定一軒目から四軒目までの全て。




これは夜になっても終わらないかもしれないな……




こんなにもでかい一軒家が四軒もあるんだ。そりゃ人手が足りないのも頷ける。




「頑張ろ……」




私は一人でポツリと呟き片っ端からどんどん荷物の出し入れを開始した。