今から行く桜西学園は転校生という肩書きで詩さんを護衛する。




自分で勉強はある程度していたからきっと大丈夫だろう。




「じゃあな」




スタスタと歩いていってしまう詩さんについて行っているといつの間にか大きな学園の前にいた。




ドドンッと綺麗に明朝体で桜西学園と掘られたものがあるからきっとここが学園だろう。




三本立つ党の真ん中が一番大きく真ん中に時計が吊るされている。どこかのお城かと本気で思ったほどだ。




それに加えて辺り一面は綺麗な芝生が生えている。至る所には噴水が置かれておりさらにお城感が増していた。




「はい、では」




振り返る事なく「じゃあな」とだけ言い門を通っていった詩さんを目だけで見送り私も学園の中へと足を運ぶ。