あなたは守られる対象です!?

「それで、私は採用なのでしょうか?」




これは私が一番恐れている事。




もし解雇なんてされてしまったらボスの元に帰った時首と胴体が繋がっている方が奇跡だ。




「はい、もちろんでございます」




さっきよりも表情を緩めながら肯定してくれる神白さんに心底安心する。




良かった、首が飛ばなくて済む……




ふぅと安堵の息を小さく吐くと思い出したように右手で拳を作り、左手でポンと叩いた神白さん。




「明日、坊ちゃんの部屋に来て頂いてもよろしいですか?」




詩さんの部屋?……あそこはちょっと……




本当は無理ですと言いたいがそんな事言えるような立場じゃない。




「承知しました」




行きたくないなぁあそこは生きた心地がしないから……




「それでは明日よろしくお願い致しますね」とそれだけ言うとスタスタとどこかへ歩いて行ってしまった。




はぁ嫌だなぁ……