私が"格闘"をし出したのはおじいちゃんが教えてくれたから。



私のおじいちゃんは裏の社会でバリバリ働く人。




おじいちゃんが現役の時に稽古をつけてもらいなんとか格闘を身につけたのだった。




まぁ殴られりしたから地獄と言っても過言ではなかったけど。




おじいちゃんが現役を引退したのと同時期に私も実力をつけていき道場の"裏"に連れてこられた。




おじいちゃんは道場を開いており、表は普通の道場だが裏ではソヒップという組織の訓練所として使われていた。




「杏、お前には今日からソヒップの一員として活動してもらう」




裏の道場に行った時そう放たれた言葉。




初めは意味がわからなかった。




ソヒップ、その名は誰もが一度は耳にした事のある言葉。



「ソヒップは私達を守る存在なのだよ」




ソヒップとは、世の中の穢れを取り除く組織。




だけどそんなもの都市伝説か何かだとばかり思っていた。