その後、広い広いこの豪邸からなんとか神白さんを見つけ出し状況を説明した。




「大変申し訳ありませんでした、坊ちゃんはお母様を亡くされてから変わってしまいまして私のミスです、本当に申し訳ありませんでした」




と、ずっと謝っていたけど。




お母様が亡くなったって言っていたけどその時何があったのかもしれない。




私も、親はいないも同然だから。グレたって仕方ないし、大切な人から突然愛を与えて貰えなくなるって苦しい事だから。




私の親の話なんて関係ないか……




そんな事より私、もっと訓練しないと!




沈みそうになった気持ちをなんとか持ち直す。




そういえば私今日からここに住み込みなんだよな……




さっき会った詩さんの事もあるし、先が思いやられる……



少しの不安とモヤモヤがまだ心に残る中、私は神白さんに案内してもらった自分の部屋に荷物を収納した。