「俺は今、護衛としてじゃなくて一人の女として喋ってるんだけど」




少し不服そうに頬を膨らましながらそう言う。




ん?一人の女としてってどういう事だろう……?




私が何もわかっていないと気付いたのかはぁとため息をついた後教えてくれた。




「お前の事が好きだから、護衛としてじゃなく一人の女として」




「えっ!?」




それってこ、告白……!?




正面からはっきりと放たれた言葉に私は驚いて大きな声を出してしまった。




 
私の事が好きって事?




「ずっと俺はお前の事が好きだったんだ」




さらに追い打ちをかけるように私の目を見てそう言う詩さんはものすごく綺麗で、私の顔が一瞬で熱くなった。




きっと耳まで赤いだろう。




「で、杏はどうなの?実は守られていたと知っても俺は今までと何も変わらないと思うけど?」




少し私の反応を楽しんでいるようにも見える詩さんは私よりも何枚か上手だった。




私は……