私だって、辛かった事がなかったわけじゃない。




自分の意思とは反対にソヒップに入れられて、死と隣り合わせの任務を数えきれないほどしてきた。





親からの愛情も受けた事はなくて、ただ受けてみたいと願うばかり。




そんな時にソヒップのメンバーのみんなが私の事を妹みたいに慕ってくれていた。




でも、そんな優しい人でも死んでいった。




お兄ちゃんに言われなくても私だって何度も考えたよ




"私が死ねばよかったのに"って。




松風さんがこの任務に来ていたら死ぬのは私で松風さんは今も生きていて。





私がいなきゃ詩さんは私を守るという事を押し付けられる事もなく学生として学生時代を桜花していたかも知れない。




瑠海さんもこんな所に連れられて来る事もなかった。




ちひろさんも私に特別な気持ちを抱く事もなく、潤さんも私と出会う事はなかった。




私が蒔いた種に実がなり始め手のつけようがなくなってしまった。