あなたは守られる対象です!?

目が覚めるとどこかもわからない少し年季の入った古い倉庫に来ていた。




周りは所々欠けていて屋根も飛んでいる所がある。




ここ、どこ……



目が覚めて一番に目に飛び込んできたのはゾロゾロといる体格のいい男達。




ここはきっとアジトみたいな場所だろう。




私は両手を縛られソファの上に置かれていた。





「おー起きた、意外と早かったな」





「もう一人は全く起きねーんだけど」




体格のいい男達を押しのけ二人の男が後ろから歩いてくる。





特別体格がいいわけじゃないのに他の人とは違うオーラを放っている二人。





明らかに他の人達とは違うと直感が訴えてくる。





二人は私の前までゆっくり歩いてくると私と目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。





「君さ、本当に強いの……?」




「見た感じ全くそんな感じには見えないんだけど」





二人に見下ろされている私は明らかに弱そうに見えているだろう。




ちゃんとしていればこうやって捕まることもなかったはずなのに。




「えっと、その……」




な、なんて言ったらいいんだろう……ソヒップの人間ですなんて言っても信じてもらえるわけじゃないだろうし。




それにもう一人いるってどういう事?




一人は私を指しているのはわかるけど、もう一人は誰だろう?




そう思い、縛られてるから見える範囲で首を動かすと隣にもう一人意識を失った様子で縛られている女の子がいた。



……え?




隣にいる子の顔を見て私は目を疑った。