あなたは守られる対象です！？

「ほら、来た……」




体育館の正面入り口から堂々と入ってきた男達。





ざっと十人はいる。




金属バットや警棒、ナイフを持っている人もいる。




けどこれくらい想定内。





「あれ、ここにはもっと強いやつがいると思ってたんだけど女かよ」




「もしかして呼び出したのあいつか？」




「あんなチビ俺一人でも良かったわ」




「まじそれ……へぶっ」




ごちゃごちゃと戯言を並べる男達。私はそんな事を聞きに来たのではない。




最後に喋ろうとしていた男をすぐに距離を詰め顔面に一発。




それを見た他のやつらが一気に戦闘体制に入り私もスイッチオン。




「死なないでよね……」




男達は私を囲み円を作りその中心に私がいるように仕向けてくる。




そんな事しても無駄だけど。




それから一斉にかかってくる男達を一人ずつ交わしていく。




正面からは金属バットを持った男が、後ろからはナイフを持った男が私を挟み撃ちにする。




流石にやばいと思ったが、金属バットを持っている方の股をすり抜け男同士が攻撃し合うようにしておいた。




それからもどんどん倒していき気づけば立っているのは私一人となってしまった。