「どちら様でしょうか」




応答に答えてくれたのは多分男性。それも少し歳をとった人だろう。




インターホンからは私の身長が低くてきっと姿が見えていない。だから少し警戒したような口調だった。





「私、本日からここで護衛をさせていただく八神杏と申します」

 


少し間が空いたがあっと思い出したかのように優しい口調で話をしてくれた。



「伺っております、すぐに向かいますね」




良かった。ちゃんと通してもらえそう




入れてもらえなかったらと思っていたから一安心!




私は少し軽くなった気持ちを落ち着かせながら中から出てくる人を待った。