次の日、ちゃんと神白さんに許可を貰い私は手ぶらでおじいちゃんの元に戻った。




久しぶりの門を越えおじいちゃんのいる書斎に向かう。




「失礼します」




コンコンコンと三回ノックをし中に入る。




「ただいま戻りました」




会釈をしてからおじいちゃん……ボスの前に進む。




「よく来てくれた。急に申し訳なかったな」




「いえっ」




一応私は今任務中。本来ならば任務中に呼び出すなどはないのだが。




コホンッと咳払いをしてから改めるような態度を取り重々しく口を開いた。




「最近、お前の辺りを変なやつが探っている。気をつけろ」




それだけ言うと目を伏せ何やら考え事を始めてしまった。




もしかして、それだけで呼び出したの？




この間に詩さんが襲われてるかもしれないに。




「そうですか、では失礼します」




私はもう一度会釈をし書斎を出た。