それから少し話をした後、自分の部屋に戻る事にした。




「今日は本当にありがとうございましたっ」




「あぁ。また何があっても抱え込むなよ?」





「はいっ」




扉を全開にし私が見えなくなるまで見送ってくれている。




そんな彼が愛おしくてぺこりと頭を下げて軽い体を動かしながら部屋に戻った。




この幸せがあんなにも早く脅かされるなんて、この時は考えてもいなかった–––