「……すみません、ありがとうございました」




私は涙と一緒に嫌な気持ちも洗いざらい流しすっきりした気持ちだった。




それに、新しい気持ちにも気づけたから。




「ん、それなら良かった」



そう言って私の頭を優しく撫でてくれる。




そんな一つ一つがすごく嬉しくて顔が熱くなっているのがわかる。




「杏、また何かあったら言えよ?」




心配そうに見つめながら私の事を気遣ってくれる詩さん。




「はいっありがとうございますっ」




今日は嫌な事があったけどいい事もあった。




それもこれも全部詩さんのおかげ。




もう私は詩さん中心に回ってしまっているのかもしれない。