「……からかっていますの?」
ギルドマスターはピクリとも動揺しない。
「いいえ、至って本気ですよ」
穏やかで、いつも通りの調子で答える。
「調子が狂ってしまいますわ」
ラヴィーネは気持ちを掻き乱されて、穏やかとはいかない。
「慎重に、サクサク行きますわよ……引き返すなんてありえませんわ。わたくしとギルマス、あなたがいますのよ」
ラヴィーネは頬だけでなく、体中に火照りを感じていた。
ダンジョンの中が明るくなくてよかったと思った。
「あなたのそういう所、好きですよ」
「ギルマス!」
「ギスギスしながら調査していては、見えるものも見落としてしまいますよ」
ラヴィーネはギルドマスターに言われて、大きく深呼吸し辺りをぐるりと見回した。
「闇深きダンジョンに宿る諸々の悪しき不可視のモノどもを、今此処に可視化せよ。『温光』!!」
ギルドマスターはピクリとも動揺しない。
「いいえ、至って本気ですよ」
穏やかで、いつも通りの調子で答える。
「調子が狂ってしまいますわ」
ラヴィーネは気持ちを掻き乱されて、穏やかとはいかない。
「慎重に、サクサク行きますわよ……引き返すなんてありえませんわ。わたくしとギルマス、あなたがいますのよ」
ラヴィーネは頬だけでなく、体中に火照りを感じていた。
ダンジョンの中が明るくなくてよかったと思った。
「あなたのそういう所、好きですよ」
「ギルマス!」
「ギスギスしながら調査していては、見えるものも見落としてしまいますよ」
ラヴィーネはギルドマスターに言われて、大きく深呼吸し辺りをぐるりと見回した。
「闇深きダンジョンに宿る諸々の悪しき不可視のモノどもを、今此処に可視化せよ。『温光』!!」



