道具屋の看板娘、冒険者名は『死神』です。アイテム過剰購入冒険者にムカつきますが、ギルマスにはイヤな奴だと思われたくありません

愚痴や苦情をたらふく聞かされ、それを宥め、くたくたになりながらアイテム生成の進捗状況を確認して戻ってくる。

時には、森や林、畑の菌類や薬草の育ち具合を観察し、生産者へ肥料や虫食い避けや栄養剤を届ける。


そうした費用はギルドからの手当てでは足りないくらいだ。

ラヴィーネは父や母、兄と共に週に数日、薬草の栽培やアイテム生成を手伝っている。

父母、兄は道具屋の稼ぎだけでは生計も諸々のやり繰りも大変なので、露店や武器屋や酒屋や配達の手伝いなどのバイトもしている。

ラヴィーネは、ギルドとは冒険者へのアイテム使用指導が温いと、たびたび抗論になる。

それにアイテムの材料になる薬草を育てているのは、主に亜人やドワーフたちだ。

彼らには戦闘スキルを持つ者が少ない。

文字が読めない者も多い。

そうした理由からか、身分が低いと蔑まれたり、ぞんざいな扱いをされたりしている。