ラヴィーネとギルマス、冒険者たちは、1日休みを挟み、ダンジョン調査に潜った。

前回は別動隊として調査をしていたパーティーたちも加わり、26階層から探索を始めた。

モンスターたちのレベルは、26階層から30階層まで、A級、S級、元S級冒険者には捕るに足らない相手ばかりだった。

ギルマスは入念な調査のため思いの外、日にちを要すると判断し、ギルド探索禁止を延長した。

冒険者たちから不満の声が上がった。

「死にたいのですか!!」

ギルマスのいつに大きく険しい声に、冒険者たちは探索禁止延長に従うしかなかった。

その間、道具屋ではラヴィーネの父母、兄、従業員がアイテム確保や整理にと、忙しくしていた。

エルフやドワーフの畑の手伝い、アイテム精製の手伝いはもちろん、積みこみまで手伝っていた。

ダンジョン調査隊に召集された冒険者たちは、普段より多めのアイテムを支給され、いつもこうならと思った。