ラヴィーネの頭に、数年前ダンジョン内で起きた異変の報告か思い浮かんだ。
10階層にあるボス部屋近くに、扉が出現したというモノだった。
冒険者がダンジョンをマッピングした時にはなかった扉だったらしい。
「あの時はヤバいと感じて、転送石で脱出したんだ」
大剣を持った冒険者がパーティーメンバーと顔を見合わせながら、声を張り上げた。
「C級とA級の合同パーティーだった。宝箱が開いた途端、ミノタウロスが2体も現れた。転送石を持っていなかったら、全員やられていた」
ギルド内が静まり返った。
イレギュラーで現れた扉はその後、消滅し何処にあったのかもわからなくなっていた。
「まさか……また」
誰かが震える声で呟いた。
「調査隊を出したほうが」
ギルドの受付譲がおどおどしながら、申請書を取り出した。
「そう……だな」
ギルドマスターがカウンターに向かい、ペンを取った。
10階層にあるボス部屋近くに、扉が出現したというモノだった。
冒険者がダンジョンをマッピングした時にはなかった扉だったらしい。
「あの時はヤバいと感じて、転送石で脱出したんだ」
大剣を持った冒険者がパーティーメンバーと顔を見合わせながら、声を張り上げた。
「C級とA級の合同パーティーだった。宝箱が開いた途端、ミノタウロスが2体も現れた。転送石を持っていなかったら、全員やられていた」
ギルド内が静まり返った。
イレギュラーで現れた扉はその後、消滅し何処にあったのかもわからなくなっていた。
「まさか……また」
誰かが震える声で呟いた。
「調査隊を出したほうが」
ギルドの受付譲がおどおどしながら、申請書を取り出した。
「そう……だな」
ギルドマスターがカウンターに向かい、ペンを取った。



