「まだ若いのに、『爺』はないじゃろ。
生きている時間は長いが、ヒトの年に直せば由香と由香の母親の間くらいの年じゃぞ」
私は13歳で私の母は今37歳。
間というと……。
「25歳……。
えぇっ!?」
カナ爺と鉄治さんの顔を交互に見る。
だって、祖母が生まれる前から生きているらしいし、祖母もカナ爺、と呼んでいた。
「なんで黙ってたの!?」
「なんとなく言えんかったんじゃ!
お前さんわしのことをじじいと思って疑わんし!」
なんとなくって……。
あぁ、このことを言われたくなかったから私をこの村に連れてきたくなかったんだな。
「ちっちゃい理由だなぁ」
「ちっちゃいとはなんじゃ!
じじいだと思わせるのに一応気を遣っておったのに!」
生きている時間は長いが、ヒトの年に直せば由香と由香の母親の間くらいの年じゃぞ」
私は13歳で私の母は今37歳。
間というと……。
「25歳……。
えぇっ!?」
カナ爺と鉄治さんの顔を交互に見る。
だって、祖母が生まれる前から生きているらしいし、祖母もカナ爺、と呼んでいた。
「なんで黙ってたの!?」
「なんとなく言えんかったんじゃ!
お前さんわしのことをじじいと思って疑わんし!」
なんとなくって……。
あぁ、このことを言われたくなかったから私をこの村に連れてきたくなかったんだな。
「ちっちゃい理由だなぁ」
「ちっちゃいとはなんじゃ!
じじいだと思わせるのに一応気を遣っておったのに!」

