モノノケモノ

「モノノケって冬眠しないの?」


私が考え事をしているのをいいことに、机の上にあったみかんをせっせと秀に食べさせていたカナ爺の手が止まった。

おやつを食べさせるとご飯が食べられなくなるからあんまり勧めるなといつも言っているのに。


「するわけないじゃろ。

するならわしはここに来ておらんわ」


それもそうだな。