「いったー!

あぁぁぁぁ!

痛い!痛い!」


私の大声に驚いたのか、秀が泣き出す。


「あんたが泣くのかよー。

痛くて泣きたいのは私だよー」


涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で私の顔を見上げた秀は、赤くなった私の手にその小さな手を伸ばす。


「いー、いたー?

ままー、いたー?」


「ちょっと!今ママって言った!?

もっかい言ってよ!もう一回!」