もしくは、きっちりしている鈴香さんと、面倒だから狸の格好でいいやぁとか思っていそうなカナ爺との違いか。


「鈴香さんから変な生き物預かっちゃった!来て!」


カナ爺に手招きし、部屋に戻る。


「どれ……?」


包みの中を見たカナ爺の顔がこわばった。


「由香、鈴香から預かったと言ったな?」


「うん」


「なるほどの。

カラス共が騒ぐ訳じゃ」


カナ爺はこちらを向いて言った。


「これは鬼の子じゃ」