晩御飯は魚だった。

祖母の作るご飯はおいしい。

先に秀に牛乳を飲ませてから食べ始める。


「ばあちゃん、温泉はどうだった?」


「とても楽しかったわ。

お友達と出かけるのなんて久しぶりですものね。

それより、由香ちゃん」


「なに?」


祖母が急に改まった感じで離しかけてきた。

この感じは、きっとあの話だ。


「1年間もこの子を預かって、この子のお父さんを探すということは、まだ学校に行くつもりはないのね?」


やっぱり。


「うん。ごめん」


なるべくさりげなく言ったつもりだったが、声が沈むのは隠せなかった。