その扉の向こうには、今まで見てきたものよりももっと太い、鉄の檻があった。
しかも柵が二重だ。
こちらの柵とあちらの柵の間は約2mか。
「こんな頑丈な檻の中に入れられているんですね……」
私が檻に近づき、手を伸ばした瞬間、闇の向こうから何かが飛び出してきて檻にぶつかった。
「ひっ!」
驚いて手を引く。
飛び出してきた生き物は、わけのわからないうなり声を上げながら檻をガシャガシャと揺らしている。
時折こちらに腕を伸ばし、私を掴もうとしては腕の長さが足りず失敗する。
その目に宿っているのはなんだろう。
怒りか、憎しみか。
「な……なにが……」
「大丈夫ですか!」
扉付近にいた月浦さんと警護の人達が駆け寄ってくる。
檻から距離を取るよう引っ張られたが、体が言うことを聞かない。
震えが、止まらない。
「これが……鬼の子ですか……」
しかも柵が二重だ。
こちらの柵とあちらの柵の間は約2mか。
「こんな頑丈な檻の中に入れられているんですね……」
私が檻に近づき、手を伸ばした瞬間、闇の向こうから何かが飛び出してきて檻にぶつかった。
「ひっ!」
驚いて手を引く。
飛び出してきた生き物は、わけのわからないうなり声を上げながら檻をガシャガシャと揺らしている。
時折こちらに腕を伸ばし、私を掴もうとしては腕の長さが足りず失敗する。
その目に宿っているのはなんだろう。
怒りか、憎しみか。
「な……なにが……」
「大丈夫ですか!」
扉付近にいた月浦さんと警護の人達が駆け寄ってくる。
檻から距離を取るよう引っ張られたが、体が言うことを聞かない。
震えが、止まらない。
「これが……鬼の子ですか……」

