そんな私とは対照的に、秀は全く緊張していないようで、無造作に肩まで伸ばされている茶色くてやわらかい癖毛が首筋をちくちくするのか空いている方の手で時々触っている。

それにしても、かっこよく育ったものだ。

きらきらした茶色の目は少し垂れていて優しげで、鼻筋はすっきりと整っている。

いつも優しいカーブを描いている唇も、すごいしっくり来る。

私が見とれているのに気付くと秀はこちらを見てニコリと笑った。

こんな美青年に微笑まれて嬉しくない女子がいるだろうか!いやいない!

だが、この状況ではそんなことを楽しんでもいられず、結局私は胃の痛みに耐える方に戻るのだった。