翌朝、きっと祖母は私の絶叫に驚いたことだろう。

だって、目が覚めたら目の前に月浦さんの顔があったのだ。

誰だって心臓がギュッとなって、大声を上げるだろう。

はっとして月浦さんの隣を見ると、耳を押さえて、それでも楽しそうな顔をしている秀がいた。

秀は私より先に起きていて、月浦さんのちょっとしたいたずらに私がどんな反応をするか楽しみに見守っていたらしい。

未だにドキドキしている胸の辺りを右手で押さえ、左手ではいつも寝癖がひどい前髪を抑えながら私は月浦さんに尋ねた。


「なんでこんなところにいるんですか?」