「あーそうだ、カナ爺、聞きたいことあるんだけど」
夕食を食べ終え、お風呂に入り、まったりしているときに思い出した。
モノノケの能力のこと聞こうと思ってたんだった。
「なんじゃ」
同じくお風呂に入ってホカホカしている秀の髪を拭きながらカナ爺が答える。
「モノノケの能力のこと教えてもらおうと思って。
狸と狐は目くらましでしょ?
猫は相手を操ること。
じゃあ、カラスと鬼は?」
ふーむ、とうなってカナ爺は顎をなでる。
「鬼は世界を見通す能力を持っておる。
『千里眼』じゃな。
カラスは、透明になることが出来る。
ちなみに、猫の能力のことをわしらは『魅惑』と呼んでおる」
「へー。
秀は、狐の目くらましと、何を持ってるんだろうね?」
ね、と秀を見ると、秀はにこっと笑って、私と同じように「ねー?」と首を傾けた。
「秀は、何が出来るの?」
「わかんなーい」
えへっと笑って、私の首に抱きついてくる秀。
ギュッと抱きしめると、石鹸のいい匂いがした。
夕食を食べ終え、お風呂に入り、まったりしているときに思い出した。
モノノケの能力のこと聞こうと思ってたんだった。
「なんじゃ」
同じくお風呂に入ってホカホカしている秀の髪を拭きながらカナ爺が答える。
「モノノケの能力のこと教えてもらおうと思って。
狸と狐は目くらましでしょ?
猫は相手を操ること。
じゃあ、カラスと鬼は?」
ふーむ、とうなってカナ爺は顎をなでる。
「鬼は世界を見通す能力を持っておる。
『千里眼』じゃな。
カラスは、透明になることが出来る。
ちなみに、猫の能力のことをわしらは『魅惑』と呼んでおる」
「へー。
秀は、狐の目くらましと、何を持ってるんだろうね?」
ね、と秀を見ると、秀はにこっと笑って、私と同じように「ねー?」と首を傾けた。
「秀は、何が出来るの?」
「わかんなーい」
えへっと笑って、私の首に抱きついてくる秀。
ギュッと抱きしめると、石鹸のいい匂いがした。