しばらくして帰ってきた祖母は、本当に何も知らないようだった。

いつもどおりニコニコしていて、おいしいご飯を作ってくれた。

ゆっくりお風呂につかりながら、やっぱり猫族のところに様子伺いに行こう、と決心する。

というか、もうここは開き直ってただ鬼の子について聞きに行くことにしたのだ。

だってどうせいずれ行くんだし!

神社の神様と、「まじめにやる」って約束したし!

しかし腰の重い私は、結局翌日の昼過ぎにカナ爺と秀を連れて神社に向かったのだった。