「あーもう心配して損したー！」


心配事が解消すると、急におなかがすいてきた。

よく考えると、朝食べてから何も食べていない。


「おなかすいたー。

ばあちゃんは？

あ！

そういえばばあちゃんに、私が神社に行った事言った？

内緒にしてくれてる？」


「はぁ……おまえさん本当に単純じゃのう。

紫乃さんは、夕飯の買い物に行っておる。

おまえさんのことは、裏の森で頭を打って倒れてるのを見つけたから連れて帰ってきたと言っておいた。

紫乃さんに言うとすぐにでも猫のところに飛んでいってビンタの一つや二つお見舞いしそうじゃしの」


カナ爺、さすが。

なんと優しい。

さすがはカナ爺だ。