モノノケモノ

「モノノケの『約束』に、『モノノケは、他のモノノケから殺されることはない』っていうのがあるんじゃ」


「攻撃されてもー、死にそうになったらー、そのモノノケには触れなくなっちゃうの。

で、モノノケに付けられた傷は2時間ぐらいで全部治っちゃうの」


「そうなの?」


秀は、にこっと笑って頷いた。

そして、壁にかかっている時計を見る。

4時。


「だからー、もうみーんなケガ治ってると思うよ」


「あー……そうなんだ……」


焦って損した。