「で、お前さん鈴香と『約束』したんか?

その子を預かると」


「いやーそれが微妙なんだよねー。

『預けたからね』とは言われたけど返事はしてないしー」


私の返事を聞いたカナ爺は、微妙にホッとした顔をした。


「じゃったらさっさとカラス共に渡した方がええ。

お前さんの手におえる問題じゃないんじゃ」


でも。

鈴香さんは私を信用してくれたんだ。

祖母よりずっと頼りない私を。

『約束』が成立してなくても、私は鈴香さんの信用に応えたい。