私の素をさらけ出した後に美波と秋奈が言った言葉は、「生き方が下手くそ」だの「一周まわって人付き合い下手だね」とか。
そんなのこっちだって分かってるのに。
こんな生き方しかできなくなったのは間違いなく小学生のときだ。
昔はそれなりに自分の意思通りに動いてたし、それでいて友達も多くいた
けど1回だけ、本当に仲が良いと思っていた友達から意味もわからず避けられ、変な噂を流されたと思えば次の週から私の周りから人はいなくなってしまった。
きっとその子に取っては気に触ることを私がしてしまったのかも知らないが、謝っても相手にされず、さすがに諦めてしまった。
家庭の事情もあって引っ越した新しい街の中学からは絶対に間違えないようにしようと思い、相手の空気を読んで生活するようになった。
おかげで友達も増え、みんなが私を中心に行動をする。そんな理想みたいな環境と共に私は自我を捨てたんだ。

