「な、なんでわたしが……っ!」
『やって欲しいことを口にしろと言ったのはお前だぞ、メイジー』
「……っ!」
こんな時ばかりお前ではなく名前で呼ぶのはずるいと思った。
まるで肉食獣のようにこちらを捉えて離さないガブリエーレの瞳。
拒否したいのに、そうすることができない。
ガブリエーレの考えていることがわからずに困惑するばかりだ
(どうしてわたしがこんなことを……!)
そう思いつつ木の棒を削って作ったフォーク代わりのものを握ってフルーツを刺した。
ゆっくりとガブリエーレの口元へと運んでいく。
形のいい唇が開いて震える手でその中へ。
妙な背徳感にメイジーの頬が赤く染まっていく。
ガブリエーレはメイジーから視線が外れることはない。
心臓がドキドキと音を立てていた。
なんだか悔しくて睨み返すようにしてガブリエーレを見た。
するとガブリエーレは意地悪な笑みを浮かべているではないか。
『次……早くしろ』
「わかっているわよ!」
メイジーがもう一つフルーツを刺してガブリエーレの口元を見た時だった。
彼の唇と唇の間に挟まっているあるものを見て、飛びつくようにして彼に多い被さった。
『おい……! お前、何やってるんだっ』
メイジーの頭に直接響く声。
けれどメイジーはそれどころではなかった。
逃げられないようにと彼の頬を両手で顔を近づける。
(…………こ、これはっ!)
『やって欲しいことを口にしろと言ったのはお前だぞ、メイジー』
「……っ!」
こんな時ばかりお前ではなく名前で呼ぶのはずるいと思った。
まるで肉食獣のようにこちらを捉えて離さないガブリエーレの瞳。
拒否したいのに、そうすることができない。
ガブリエーレの考えていることがわからずに困惑するばかりだ
(どうしてわたしがこんなことを……!)
そう思いつつ木の棒を削って作ったフォーク代わりのものを握ってフルーツを刺した。
ゆっくりとガブリエーレの口元へと運んでいく。
形のいい唇が開いて震える手でその中へ。
妙な背徳感にメイジーの頬が赤く染まっていく。
ガブリエーレはメイジーから視線が外れることはない。
心臓がドキドキと音を立てていた。
なんだか悔しくて睨み返すようにしてガブリエーレを見た。
するとガブリエーレは意地悪な笑みを浮かべているではないか。
『次……早くしろ』
「わかっているわよ!」
メイジーがもう一つフルーツを刺してガブリエーレの口元を見た時だった。
彼の唇と唇の間に挟まっているあるものを見て、飛びつくようにして彼に多い被さった。
『おい……! お前、何やってるんだっ』
メイジーの頭に直接響く声。
けれどメイジーはそれどころではなかった。
逃げられないようにと彼の頬を両手で顔を近づける。
(…………こ、これはっ!)



