【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!


見慣れた白い真珠がないのは違和感があるが、たしかに子どもたちが好きそうなカラフルで色んな形があるのが可愛らしい。

そしてメイジーはあることを思いつく。

(この真珠、アクセサリーに使えないかしら)

メイジーはドーとデーに真珠を作っている貝がある場所に案内してもらう。

昨日、波に飲まれた場所だが時間帯を選べば干潮で波は引いているらしい。
メイジーは朝食を手早く食べて、面白くなさそうな顔をしているガブリエーレを置いて浜辺へと急いだ。

真珠のあるという貝は様々な色があった。
思ったよりも大きな貝殻に驚いてしまう。

(アコヤ貝やマベ貝よりも、シロチョウ貝やクロチョウ貝に近いかしら……)

メイジーが一つの貝殻を観察しているうちに、ドーとデーは次々に貝を獲っている。


「ねぇ……そんなに獲って大丈夫なの?」


獲り過ぎてなくなってしまうのではないか。
そう思って問いかけたのだが、二人はキョトンとした顔でこちらを見た。