【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

騎士たちに引きづられるようにして、メイジーは連れられていく。
抵抗はしなかった。無駄だとわかっていたからだ。

腕を縛られてそのまま城の外に待機していた馬車へ押し込まれる。
まるでこうなることがわかっているような、そんな準備のよさだった。
メイジーがろくに抵抗をすることもなく、味方もいないことを彼女たちはわかっていたのだ。

そして王都からほど近い港に向かい、メイジーは何もないまま船で海の真ん中へ。
そのまま流されてしまい、何もできずに寝転んでいた。

(神様、お願い…………わたしを殺して)



──メイジーはゆっくりと瞼を開いた。

目尻から頬にかけて伝う涙。
しかしそれを優しい手つきで拭うのは誰かの指だ。

(……誰? 誰かいるの?)

どうやらまた葉の上に寝かされていたようだ。
先ほどまで明るかったのに、もう空には無数の星が浮かんでいる。


『……起きたか?』

「…………ッ!」


急に声を掛けられたため、メイジーは驚いて飛び起きる。
ゴチンという重たい音と共に、額同士がぶつかってしまった。
メイジーは額を押さえながら後ろに倒れ込む。
前から舌打ちが聞こえたが、頭が割れてしまいそうな痛みに身悶える。


「いっ……!」

『この俺に頭突きをするなんていい度胸だな』


目の前にいたのはガブリエーレだった。
どうして彼が目の前にいるのか理解できなかった。