山積みの書類を片付けるメイジーはまだ引き継ぎを始めたばかりだ。
見知らぬ青年と腕を組み、ジャシンスはそう言った。
彼らが親しい仲だということは、恋愛に疎いメイジーにもすぐに理解できた。
騒ぎを聞きつけて、次々に人が集まってくる。
「詳しいことはすべてジャシンスから聞いた。君は彼女にずっと嫌がらせをしていたそうだな」
「…………え?」
最初は彼が何を言っているのかわからなかった。
「ディディエ、ありがとう。わたくしを守ってくれて」
「ジャシンス王女殿下のためですから」
ディディエと聞いて、目の前の青年が一週間前に婚約した婚約者だとわかった。
嫌がらせされ続けていたのはメイジーでありジャシンスではない。
そのことは皆が知っているはずなのに……。
それからジャシンスは嘘ばかり並べていた。
『メイジーに命令されてわがままに振る舞っていた。本当はこんなことしたくなかった』
『贅沢するようにメイジーに言われただけ。わたくしは本当はいい王女なの!』
メイジーはジャシンスが次期女王に選ばれなかった理由がよくわかったような気がした。
「それにメイジーはお母様から貰った大切な指輪を盗んだ罪人だわ!」
「……!」
見知らぬ青年と腕を組み、ジャシンスはそう言った。
彼らが親しい仲だということは、恋愛に疎いメイジーにもすぐに理解できた。
騒ぎを聞きつけて、次々に人が集まってくる。
「詳しいことはすべてジャシンスから聞いた。君は彼女にずっと嫌がらせをしていたそうだな」
「…………え?」
最初は彼が何を言っているのかわからなかった。
「ディディエ、ありがとう。わたくしを守ってくれて」
「ジャシンス王女殿下のためですから」
ディディエと聞いて、目の前の青年が一週間前に婚約した婚約者だとわかった。
嫌がらせされ続けていたのはメイジーでありジャシンスではない。
そのことは皆が知っているはずなのに……。
それからジャシンスは嘘ばかり並べていた。
『メイジーに命令されてわがままに振る舞っていた。本当はこんなことしたくなかった』
『贅沢するようにメイジーに言われただけ。わたくしは本当はいい王女なの!』
メイジーはジャシンスが次期女王に選ばれなかった理由がよくわかったような気がした。
「それにメイジーはお母様から貰った大切な指輪を盗んだ罪人だわ!」
「……!」



