【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

メイジーは現実から逃げるように一日中、本を読んで時間を潰す。
そしてまれに執事が国王の伝言を伝えにくる。
膨大な知識で父親に頼まれた調べ物を続ける日々。

そんなメイジーにとっての平穏な生活は父が病気になったことであっさりと終わりを迎えてしまう。

なんと次期女王としてメイジーを指名したのだ。
リディは「これでメイジー様は堂々と表を歩けますね」と、安心していた。
しかしメイジーは嫌な予感がしていた。
心臓は警鐘を鳴らすようにうるさく脈打つ。
すっかり人間不信になってしまったメイジーには荷が重すぎる。
心の準備ができていなかった。

(ど、どうしよう……わたしが女王なんて絶対に無理だわ)

喜ぶリディを前にこんなことを言えるはずもなく、メイジーは久しぶりに身なりを整えて父の元へ向かった。
外に出たら、またあの二人に見つかってしまう。
見える景色に体を固くしていた。
今までの態度など嘘のように手のひらを返して擦り寄ってくる城の従者たちに吐き気を覚える。

すっかりと人との関わり方を忘れたメイジーは口端を歪めているが、うまく笑うことしかできなかった。
『……なんだか気味が悪い』『役立たず王女だぞ』『女王になんてなれるのかしら』
メイジーが通り過ぎた後に、そんな声が聞こえた気がした。