【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

ムーを後ろから抱えて、みぞおち辺りを両手で圧迫して水を吐かせているではないか。
なんとか震える腕を伸ばして、ムーが大丈夫なのか確認するように言葉を発しようとするが、思ったように声が出ない。
メイジーの腕は色々な場所にぶつけたからか切り傷だらけでひどいありさまになっている。

(わたしがもっとしっかりしていたら……)

もし彼女が助からなかったら……そう思うと涙が込み上げてくる。
知識や体力、冷静さがあればこんなことにはならなかったかもしれないと後悔を噛み締める。
震える指先が涙で歪んでいく。胸が苦しい。
クラクラと頭部が揺れ動いているような気がした。

(メイジーになって死にかけてばかりだわ。これが全部夢だったらいいのに……)

目が覚めたら病院のベッドの上だったらと考えてしまうが、体の冷えていく感覚が現実だと教えてくれる。

次第にメイジーの体が傾いていく。誰かに支えられていることもわからないままだ。
すると太陽の光に反射した銀色の髪と美しい顔が見えた。
メイジーは混濁する意識の中でも咄嗟にあることを思った。
もういっそのこと終わりにしてほしい、と。


「かみ……さま……おねがい、わたしを、ころして……」

『…………!』


気づいた時には自然と唇が動いていた。
メイジーはそのまま意識を失った。


* * *