なんとかムーだけはと必死に泳いでいくが波に邪魔されて押し返されてしまうため、一向に岸まで辿り着けない。
(どうしよう……体力が持たないっ)
流された時に岩場にぶつけた場所がズキズキと痛む。
気力だけで足を動かしていたが、ついに限界が訪れてしまう。
(もうダメ、息が続かない……っ! 神様、ムーだけでも助けてください!)
メイジーがムーを抱きしめながら、心の中で神に祈った時だった。
「……ッ!?」
急に体が浮いたと思ったら、凄まじい勢いで体が引っ張られるような感覚がした。
目を開ける暇もなく、どこかに投げ出されてしまう。
メイジーは思いきり咳き込んで水を吐き出していく。
「ゲホッ……ゴホ……ッ!」
口元を手の甲で拭いながら目を開ける。
もう水に濡れていることもなく、足や手が岩に触れてじんわりと温かい。
何故、呼吸ができるのかと考えること数秒……。
メイジーの隣には島民たちが駆け寄ってくる。
『ムー、しっかり……!』
『ムー! ムーッ!』



