【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

その後、ガブリエーレがいる岩場の隣。
下の浜辺で遊ぶ子どもたちの姿を見つけた。

(ここは危ないから近づかない方がいいって、ミミたちが言っていなかったかしら……)

ミミはメイジーが世話になっている島の長の奥さんの名前だ。
島民たちの名前は二文字を繋げた名前が多い。
まれに島の長たちなど島で重要な役割りを持つ人たちは三文字の名前を持つが、それは島の長ダダナ、相談役のロロボなど二文字に後付けしたような名前だ。
たまに同じ名前の人がいると混乱するし、メイジーにはわからない発音もあるが概ね問題ない。

島の長ダダナとミミの子どもは三人。
活発な男の子が二人と、女の子が一人いる。
十歳の男の子がドー、八歳の男の子がデー、六歳の女の子がメーだ。
十六歳で成人するまで、名前は一文字しか与えられない。
成人すると二文字になる。独特な文化だが覚えやすくて助かっていた。

彼らは海に手を突っ込んで何かを獲って遊んでいるようだ。


「ドー、デー、ムー。あなたたち危ないわよ……!」

『メイジー、見つかった』

『見つかった。母、言わないで』

『お願い、内緒』

「言わないわ。けれどこの時間は波が高くなるし、ここの浜辺は岩ばかりで滑りやすいでしょう?」


彼らは平べったい貝を山のように持っている。
それに立っているほどがやっとなほどの高い波に押されてバランスが取れずにメイジーは足元がおぼつかない。
だが島育ちである子どもたちは何事もないように立っているではないか。