【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

最初はメイジーに毛ほども興味がなかったガブリエーレだったが、最近になって色々と聞いてくるようになった。
二週間経って彼に何らかの変化があったのだろうか。

(……事情を言ったとしても、何も変わらないもの)

とりあえずはガブリエーレの役に立っていると判断されているため、今は暴言も許容されているということか。

(なんか遊ばれているというか、本当に暇つぶしにされている気がするわ)

ため息を吐いたメイジーが岩場を去ろうとした時だった。


『メイジー』

「……!」


初めて名前を呼ばれて驚いたメイジーは彼を見る。
いつもは『お前』と呼ばれることが多いからだ。


『茶、忘れるなよ』

「~~っ! わかってるわよ!」


お茶の催促のために名前を呼ばれたのだと思うと、やはり腹立たしい。
轟々と燃える怒りを抑えながら、慎重に岩場を降りていく。
岩場の下を降りていくとメイジーを待っていた女性たちと共に、残りの食事を運んでいった。


『……おもしれぇ』


メイジーを見ながら唇を歪めているガブリエーレに気がつくことなく、苛立ちを発散するようにドシドシと歩いていく。
賑やかな食事を終えて、メイジーはガブリエーレの元にお茶を運んだ。もちろん無言で。