【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

日によって味が違い、酸っぱいような甘いような塩辛いような……説明が難しい味だ。
一言で言えば刺激が強い。
見たことのない香辛料は、前世のメイジーですら嗅ぎ慣れずに咳き込んでしまうほどに辛味が強いものもあった。
毎日、グツグツと音を立てる大鍋。
料理番をしている時、ドロリとこぼれ落ちる魚の目玉に震えてしまった。

そのせいかガブリエーレは一週間、フルーツしか口にしていなかったようだ。
島民たちもメイジーを生け贄にしたのも、そういった経緯があるらしい。
つまり供え物をほとんど食べないガブリエーレは人を食べるのかもしれないと思ったということだろう。

島民たちは仲間を守ろうとしてメイジーを差し出したのだ。
仲間意識が強く、助け合っている姿を見ているとそうする理由も頷ける。
過酷な環境だからこそ、だろう。
ちなみにガブリエーレが最初、メイジーを見殺しにしようとしたのも空腹で機嫌が悪かったのだと聞いて愕然とした。

そしてメイジーが生け贄になった二週間前のあの日。
メイジーがすごい勢いで貪るように食べていたことで、今まで耐えていた食欲が触発されたらしい。