【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

ただメイジーが必死に生活する様子を見ては、楽しそうにニヤニヤしていたり、一日中海を眺めているだけ。
ガブリエーレの寝顔や休んでいるところをメイジーは見たことがなかった。
そんなところもまた人間離れして見えてしまう。

それとなく彼のことを聞いてもはぐらされるだけで何も答えてはくれない。
ガブリエーレとの間にはいつまで経っても見えない壁がある。
この島で生活して二週間が経とうとしているが、そこの距離だけは何も変わらない。

メイジーがそう思っていると、ガブリエーレから飛ぶ『さっさと味見しろ』の声。

ガブリエーレに供え物として運ばれる料理。
彼が食べなかった分は島民たちでわけて食べるのだ。
しかし彼は今まで食べやすくカットされたフルーツくらいしか口にしなかったらしい。

たしかに王女として育ったメイジーからすると、彼らが食べているものの味付けは独特で食べたことがないものばかりだ。

主食はシンプルで茹でた芋を粉砕してお湯を加えながら練ったもの。
味は少し塩味がするだけでほとんど無味。
はんぺんや蒸しパンのようなふっくらとしてものから、作る人によっては餅のようになることもある。

この芋で作られたパンに合わせるのは、ほとんどがスープ。
たまに鳥肉やもっとたまに小動物の肉を使ったスープもあるが、海に囲まれた島なのでほとんどが魚。
魚は頭から尻尾までまるごと使われる。
ぶつ切りに切られた野菜と豪快に煮込まれていた。
島民たちは肉に焦がれている。