【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!


見渡す限りの海と肌をジリジリと焼け付く太陽。
潮の香りと波の音が聞こえる。
不思議なのはこの場所にドレス姿で立ったていることだ。
クラリと目眩を感じたが、きっと暑さのせいだろう。

(……まさか本当に島に繋がっているなんて!)

感動しつつ、メイジーはガブリエーレを連れて歩いていく。
その後ろにはベルーガ、マオ、イディネスの姿。
メイジーは久しぶりに島民たちに挨拶しようとしたのだが……。


「久しぶり! ダダナやミミはいる?」

『『『…………』』』


メイジーが手を振って島民たちの元に駆け寄るが、黙り込んでしまい何も答えてはくれない。
次々に人が集まってくるのだが、同じことの繰り返しだった。
人集りができているが、その中にダダナとミミの姿も見えた。


「ダダナ、ミミ……! ムーたちも久しぶり!」


メイジーがそう言った瞬間、島民たちは再び神に祈るポーズをしている。
メイジーは後ろにいるガブリエーレたちの姿を思い出していた。
特にガブリエーレの神々しさはこの島にいる時の非ではない。

今日は大きい船はないが、マオとイディネスは言葉が通じないかはとこちらに攻撃したのだ。
怖がっているかもしれないと思っていたが、メイジーの予想を大きく裏切ることになる。


『女神様……! 女神様だ!』

『女神様、女神様……っ』