棒読みのお礼を聞いたガブリエーレは肩を揺らしている。
どうやらまた笑っているようだ。
喉仏が動くのと同時に、紋章の大きさに目がいく。
気になったメイジーはいつものように彼に問いかける。
「皇帝陛下の首にあるものは……」
『ガブリエーレでいい』
メイジーが皇帝陛下と呼ぼうとしても、ガブリエーレは拒絶する。
仕方なくガブリエーレ様と呼ぶことで落ち着いた。
「ガブリエーレ様の首元は何かの魔法なのですか?」
『…………知りたいか?』
ガブリエーレはメイジーの手を取ると、自分の喉元に当てる。
温かい肌とドクドクとどちらかともわからない心臓の音が手のひらを伝う。
いつもとはまったく違う空気を感じたメイジーは首を横に振る。
するとガブリエーレは体をそっと離す。
島にいる時の少年のように無邪気な対応とはまったく違う。
何故か優しく色気たっぷりに大人の対応をしてくるガブリエーレは別人かもしれないとすら思えてくる。
いつもと違った行動を取る彼に、こちらのペースが乱されてしまう。
『メイジーに見せたいものがある。行こう』
「……!」
どうやらまた笑っているようだ。
喉仏が動くのと同時に、紋章の大きさに目がいく。
気になったメイジーはいつものように彼に問いかける。
「皇帝陛下の首にあるものは……」
『ガブリエーレでいい』
メイジーが皇帝陛下と呼ぼうとしても、ガブリエーレは拒絶する。
仕方なくガブリエーレ様と呼ぶことで落ち着いた。
「ガブリエーレ様の首元は何かの魔法なのですか?」
『…………知りたいか?』
ガブリエーレはメイジーの手を取ると、自分の喉元に当てる。
温かい肌とドクドクとどちらかともわからない心臓の音が手のひらを伝う。
いつもとはまったく違う空気を感じたメイジーは首を横に振る。
するとガブリエーレは体をそっと離す。
島にいる時の少年のように無邪気な対応とはまったく違う。
何故か優しく色気たっぷりに大人の対応をしてくるガブリエーレは別人かもしれないとすら思えてくる。
いつもと違った行動を取る彼に、こちらのペースが乱されてしまう。
『メイジーに見せたいものがある。行こう』
「……!」



