【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

「皇帝陛下に何があったのかと思いつい……! すみませんでした」


マオとイディネスの反省した様子を見て、メイジーも彼らを許すことを決めた。
ベルーガも安心したのだろうか。
少しだけ雰囲気が柔らかくなったような気がした。


「二人はメイジー様に許してもらうまでは、皇帝陛下に近づくなと言われて泣いていたのですよ。許していただけてよかったですね」

「兄上っ!」

「ベルーガ兄さん、やめてください。マオ兄さんも落ち着いて!」


咳払いしたイディネスと顔を真っ赤にしているマオ。
そんな二人を優しい瞳で見つめるベルーガ。
三人はとても仲がいいのだとわかる。


「だが、皇帝陛下に殺されそうになって落ち込んでしょう?」

「ぐっ……!」

「……これで本当に皇帝陛下に許して貰えるのだろうか」

「皇帝陛下のおそばにいられないならいっそうのこと……」


マオとイディネスはベルーガの言葉を聞いて再び表情が暗くなる。
初めて会った時から思っていたが、マオとイディネスのガブリエーレの忠誠心は計り知れないほどに大きいようだ。